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企業リリース
第1回ピエクレックスカンファレンスで発表
メーカーズシャツ鎌倉、P-FACTS参画で
「ALL MADE IN JAPAN」完全循環モデルを実現
国内綿花栽培から製品化、回収・堆肥化による再生型リサイクルに挑戦
2025.02.27
株式会社村田製作所の完全子会社である株式会社ピエクレックス(本社:滋賀県野洲市、代表取締役社長:玉倉大次)は、2025年2月12日開催の「第1回ピエクレックスカンファレンス」(@時事通信ホール)にて、メーカーズシャツ鎌倉株式会社が循環インフラ「P-FACTS」(ピーファクツ)に参画し、国内での綿花栽培から製品化、さらに着古したシャツの回収・堆肥化による再生型リサイクルモデルの実現に挑戦することを発表しました。
メーカーズシャツ鎌倉は、1993年の創業以来、「メイドインジャパン」「最高品質」「セールをしないビジネスモデル」 を貫きながら、環境負荷の軽減と持続可能なものづくりに取り組んできました。これまでも、生産工程で発生する無駄を徹底的に排除し、高い原価率を維持することで、大量生産・大量廃棄とは異なるサステナブルな経営を実践。さらに、日本国内での繊維産業の復活を目指し、縫製だけでなく、紡績・織布も国内比率を高める活動 を推進してきました。
2024年には、原材料のコットンを国内で栽培する「しまなみコットンプロジェクト」 を開始し、「ALL MADE IN JAPAN」のドレスシャツ製作への挑戦を加速。さらに、シャツを長く愛用してもらうための「Re: 鎌倉シャツプロジェクト」を展開し、リペアや再活用の仕組みを構築してきました。そして今回、新たにP-FACTSに参画することで、これまでの取り組みをさらに進化・加速させ、衣類の完全循環型リサイクルモデルの確立を目指します。
メーカーズシャツ鎌倉による「ALL MADE IN JAPAN」完全循環モデルの発表の様子
「第1回ピエクレックスカンファレンス」会場には、環境・繊維産業関係者、報道陣、サステナブル経営に関心を持つ企業や団体など、多くの参加者が集まりました。発表では、メーカーズシャツ鎌倉株式会社 取締役 営業部門統括 佐野 貴宏様より、P-FACTSの技術を活用した「衣類の完全循環型リサイクルモデル」の構想が詳しく説明されました。
P-FACTSを活用した「ALL MADE IN JAPAN」完全循環モデルの概要
本プロジェクトでは、以下の3つの柱を中心に、衣類の完全循環型リサイクルシステムを構築していきます。
国内での原材料生産から製品化までを一貫して行うことで、環境負荷低減と国内繊維産業の強化を図ります。
- ✔国内綿花栽培の促進。
- ✔P-FACTS賛同農家と連携し、各地のコットンファームなどで綿花を栽培。
- ✔栽培された綿花を地域内で紡績・織布・縫製し、100%国産シャツを製造。
- ✔地域の繊維製品製造企業などと協力し、国産繊維製品の開発・販売を推進。
使用済みシャツを資源として再利用し、新たな綿花の生産へとつなげることで、繊維産業の完全循環型モデルを実現します。
- ✔シャツの回収とリサイクル。
- ✔P-FACTS技術を活用し、シャツを堆肥化。堆肥を用いた綿花栽培を実施し、持続可能な農業を支援。
- ✔再生された綿花を原料に、新たなシャツを製造する完全循環型リサイクルを確立。
地域と連携し、次世代に持続可能なものづくりの価値を伝え、社会全体での循環型経済を促進します。
- ✔教育機関との協力。地元高校などの学校と連携し、堆肥作りを通じた環境教育を実施。
- ✔地域での循環型経済の確立。地域の企業やイベントでP-FACTS対応製品の利用を拡大し、地域内での資源循環を強化。
ピエクレックスとメーカーズシャツ鎌倉は、本プロジェクトを通じて、日本国内の繊維産業に新たな循環型エコシステムを確立します。今後の展開については、随時発表してまいります。引き続きご注目ください
メーカーズシャツ鎌倉とは
1993年、古い歴史の街、鎌倉で小さなシャツショップ、メーカーズシャツ鎌倉が誕生。シャツは、お洒落に欠かせない最も大切なアイテムです。創業以来、「世界で活躍するビジネスパーソンをシャツで応援する」をモットーに、世界に唯一無二の最高のシャツづくりに邁進し、上質な素材を使い、縫製はメイドインジャパン。日本の縫製技術は細かな職人技と卓越した技術力によって、世界最高レベルを誇ります。今や、鎌倉シャツは、そのクオリティとプライスでニューヨークや上海をはじめ世界中のお客様にも愛されています。