NEWS

ブランドリリース P-FACTS活用×産官学連携で“地域内循環型アパレル”の実証へ 鎌倉シャツ、滋賀県守山市で国産コットン栽培 ~鎌倉シャツコットンプロジェクト@守山、始動~

2025.05.27

株式会社村田製作所の完全子会社である株式会社ピエクレックス(本社:滋賀県野洲市、代表取締役社長:玉倉大次)は、メーカーズシャツ鎌倉株式会社(本社:神奈川県鎌倉市、代表取締役社長:貞末奈名子)が掲げる「ALL MADE IN JAPAN」構想のもと、国産超長綿の栽培とアパレル製品の循環利用を地域内で実現する実証プロジェクトを滋賀県守山市で始動しました。
鎌倉シャツコットンプロジェクト@守山では、ピエクレックスが推進するアパレル製品の回収・堆肥化システム「P-FACTS」(ピーファクツ)を活用し、使用済み製品を堆肥化してコットン栽培に再利用し、栽培したコットンを製品化、さらに使用後は回収・堆肥化する循環型ファッションモデルの構築を目指しています。守山市内3か所でのコットン栽培から始め、自治体・企業・農協・教育機関が連携し、地域を起点としたサステナブルファッションの社会実装に取り組んでまいります。

メーカーズシャツ鎌倉による「ALL MADE IN JAPAN」完全循環モデルの発表の様子

「第1回ピエクレックスカンファレンス」会場には、環境・繊維産業関係者、報道陣、サステナブル経営に関心を持つ企業や団体など、多くの参加者が集まりました。発表では、メーカーズシャツ鎌倉株式会社 取締役 営業部門統括 佐野 貴宏様より、P-FACTSの技術を活用した「衣類の完全循環型リサイクルモデル」の構想が詳しく説明されました。


鎌倉シャツコットンプロジェクト@守山の構想

本取り組みは、2025年2月開催の「第1回 ピエクレックスカンファレンス」で発表されたメーカーズシャツ鎌倉のP-FACTS参画を受けた初のプロジェクトです。国産の超長綿を地域で栽培し、そこに使用済みピエクレックス製品を堆肥化した土壌を使用。製品として消費された繊維が回収・堆肥化され、再びコットンを育てるサイクルを実現することで、服の生産・使用・廃棄に伴う環境負荷を最小限に抑える循環型ファッションモデルを構築します。

鎌倉シャツコットンプロジェクト@守山の概要

本プロジェクトは、コットンの「地着地消地循」の構想のもと、産官学連携で進められています。

栽培場所

  • JAファーマーズマーケットおうみんち本店 隣接農地
  • 立命館守山中学校・高等学校敷地内
  • ヤンマーサンセットマリーナ敷地内

参画団体

  • メーカーズシャツ鎌倉株式会社
  • 滋賀県守山市
  • レーク滋賀農業協同組合(JAレーク滋賀)
  • 立命館守山中学校・高等学校
  • ヤンマーサンセットマリーナ(ヤンマーコーポレーション株式会社)
  • 株式会社ピエクレックス

初植え・セレモニー開催

2025年5月16日(金)には、3か所の栽培場所でそれぞれ苗植えを実施しました。苗植えには、立命館守山中学校・高等学校の生徒も参加し、世代や立場を超えて“循環のはじまり”を共有する象徴的な機会となりました。
また、5月17日(土)には、JAファーマーズマーケットおうみんち本店に守山市 森中高史市長をはじめ、関係者が一堂に会し、ローンチセレモニーが行われました。
当日の様子を収めたショート動画はこちら:https://www.youtube.com/shorts/ai61RkRr1s0

鎌倉シャツコットンプロジェクト@守山の今後の展望

今回植えたコットンは、2025年11〜12月頃に収穫を予定しており、その際には市民の皆さまを対象とした収穫体験イベントも実施する予定です。地域全体で“服を育てる”ストーリーに関わっていただける機会を創出し、資源循環と地域参加が共に進むモデルを目指します。

メーカーズシャツ鎌倉とは

1993年、古い歴史の街、鎌倉で小さなシャツショップ、メーカーズシャツ鎌倉が誕生。シャツは、お洒落に欠かせない最も大切なアイテムです。創業以来、「世界で活躍するビジネスパーソンをシャツで応援する」をモットーに、世界に唯一無二の最高のシャツづくりに邁進し、上質な素材を使い、縫製はメイドインジャパン。日本の縫製技術は細かな職人技と卓越した技術力によって、世界最高レベルを誇ります。今や、鎌倉シャツは、そのクオリティとプライスでニューヨークや上海をはじめ世界中のお客様にも愛されています。